「子育て支援」を受けたがらない親の心理

twitterの文字数ではまとまらないので、久しぶりにはてダで書く。

それでも子育ては社会で取り組むべき - 狐の王国
社会全体で子育てに取り組むべきという論旨には賛同します。しかし、件の事件の母親がそうであるように、周囲の支援を拒絶してしまう親というのもたくさんいます。なぜなら、単純な資金提供や労働力の提供であればともかく、一定以上の育児への介入は必然的に親の生活習慣へも介入することになってしまうからです。
私もそうなのですが、一定以上の若い世代であれば、自分のプライベートな空間へ他人が介入してくることを嫌う傾向があると思います。それがたとえ育児中という極限環境であってもです。
一例として、親(または義親)との同居は子育てについての多くの問題を解決します。が、同時に共同生活特有の問題も多く、教育方針の不一致などトラブルになったりもします。それを忌避して、同居解消に発展することもあると聞きます。
で、何が言いたいかというと、周囲の育児支援を十分に機能させるには、支援を受ける親の側にも相応の対応が必要になります。そこのすり合わせをどうするのか、掘り下げて考えないと支援体制はあるのに空回り、となってしまうのではないかと思います。
昔ながらの地域コミュニティによる育児というのは、裏を返せば非常にプライバシーの制限された環境だからこそ機能していたと言えます。個々のプライバシー確保しつつ、各種支援を浸透させるにはどうするべきか。残念ながら私はいい答えを見つけることができません。


追記:

id:KoshianX 血縁すら必要じゃないって書いたのになんで血縁にこだわるの? 地域コミュニティである必要も無いよ。近い方が便利ってだけでしょ

こだわっているわけではないのですが、伝わりにくいようですので「一例として」を追記します。
育児にコミットすることは、必然として親の生活へコミットする事だと考えています。この記事で言いたいのは、親のプライバシー意識と、育児へのコミットの両立をどう考えるかです。地域コミュニティが職場コミュニティに変わっても、あるいは別の支援団体であろうとも、変わらないのではないかと考えています。